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大学院特別講義

演題:「IL-18による免疫チェックポイントの制御とその癌免疫療法への応用

演者:田中 稔之 先生(兵庫医療大学 薬学部 生体防御学分野 教授

日時:平成30年7月13日(金)15:30〜17:00

場所:静岡県立大学 小講堂

世話人教室:臨床薬効解析学分野

対象:大学院生、学部生、教職員(学外者の参加も歓迎します。)

免疫チェックポイント阻害薬 (ICB) は担癌宿主のT細胞を抑制状態から解放し、強い抗腫瘍効果を発揮する。しかし、その効果は未だ限定的であり、作用の増強が望まれている。自然免疫を制御するサイトカインIL-18はpre-mNK細胞と類似の表現型をもつ特徴的なNK細胞の誘導を通じてICBの抗腫瘍効果を増強する。NK細胞を除去すると、IL-18によるICB作用の増強効果は強く抑制される。CT26細胞を用いた腹膜播種モデルの解析から、このpre-mNK細胞は最終的なエフェクターであるCD8+T細胞に先行して治療早期に腹腔内に集積することが示された。またpre-mNK様細胞はXCL1を発現し、これを除去するとCD103+XCR1+樹状細胞 (cDC1) の腹膜への動員が減少した。これらの結果から、IL-18がpre-mNK様細胞によるXCL1-XCR1 axisを介したcDC1動員とⅠ型免疫反応の効率的な誘導を通じて、ICBの抗腫瘍効果を増強する可能性が示唆された。本講義では癌免疫領域における田中先生の研究グループによる最新の研究成果を紹介して頂く予定です。

※「薬物治療学特論」の受講者は必ず出席してください (7回目の講義となります)

講演要旨(PDFファイル)

 

問い合わせ先:静岡県立大学薬学部 臨床薬効解析学分野 伊藤 邦彦
Tel / FAX: 054-264-5673
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