第270回月例薬学セミナー (平成30年度 第4回)
日時: 平成30年7月9日(月) 16:00〜17:30
場所: 静岡県立大学 小講堂
世話教室: 創薬探索センター
対象: 大学院生,学部生,教職員 学外者の参加も歓迎します
講師: 木村 正伸 先生 タカラバイオ株式会社取締役 遺伝子医療事業部門本部長
演題: 承認取得が見えてきた遺伝子治療
―遺伝子改変T細胞療法CD19 CARの開発と課題―
講演概要:
遺伝子治療は最近話題になっていますが、既に30年程の歴史があります。遺伝子治療は大きく分けてin vivoのものとex vivoのものがあります。前者は欠損している遺伝子を搭載したベクターを用いて患者に直接導入する、あるいは遺伝子を編集する、というものになります。後者では、患者からT細胞を取り出し、これに目的とするT細胞受容体(T cell receptor : TCR)やキメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor : CAR)の遺伝子を導入して発現させ、これを患者に戻すという遺伝子改変T細胞療法があります。これらを解説するとともに、特に日本でも本年中に承認されるものと考えられるCD19 CARと今後の展望について解説します。
月例セミナー委員会
問い合わせ先・連絡先(世話教室):
静岡県立大学大学院・創薬探索センター 浅井 章良
Tel: 054-264-5231