第 254 回 月例薬学セミナー（平成 28 年度 第 4 回）
日時：平成 28 年 7 月 11 日（月）13：00～14：30
場所：静岡県立大学 一般教育棟 2103 講義室
世話教室：薬物動態学分野
対象：大学院生，学部生，教職員，その他学外の方
演題：体内動態制御法の新展開：SNEDDS を中心として
演者：檜垣 和孝 教授
岡山大学 薬学部 生物薬剤学分野
概要：Drug delivery system (DDS) は，薬の投与から作用発現に至るまでの過程において，薬物の体内動態を効率的に制御する．本技術によって薬の効用を高める一方で投薬量・回数を減少し，さらには適用する DDS 技術によっては副作用を軽減することで患者の QOL 向上に大きく貢献する．近年の目覚ましい DDS 技術革新に伴い，DDS 製剤の開発・実用化が着実に進展し，国内外で数多くの DDS 製剤が上市されて臨床現場で活用されている．本講義では製薬企業・大学にて生物薬剤学を基盤とした DDS 研究・開発に従事してきた専門家を招き，近年注目を集めている self-nanoemulsifying drug delivery system (SNEDDS) を中心としたDDS 技術によって実現する体内動態改善について最新のデータを用いて概説する．
「薬物動態学特論」「薬剤学特論」受講の大学院生は必ず出席すること．
問い合わせ先：静岡県立大学 薬学部 薬物動態学分野 尾上 誠良