大村 智先生による薬食生命科学総合学府・大学院特別講義が行われました
平成25年1月25日(金)に北里大学名誉教授・日本学士院会員の大村 智(おおむら さとし)先生による薬食生命科学総合学府・大学院特別講義「天然物有機化学の研究40余年」が行われました。大村先生は40余年にわたり、微生物由来の生理活性物質の探索を中心に460余りの新規化合物を発見され、さらに微生物の分離、独創的な探索系の構築、化合物の構造決定、有機合成、生合成、作用機序等について遺伝子工学等の独自の方法を取り入れながら新しい研究領域を開拓されてきました。その功績により、国内外で多くの賞を受賞するとともに、2012年には文化功労者にも選ばれました。講演では、先生の過去から現在に及ぶ研究内容について、抗寄生虫薬イベルメクチンの発見とその後の社会貢献を中心に大変わかりやすくお話しいただいた後、多くの学部生・大学院生、教職員による、活発な議論が行われ、大盛況のうちに終了致しました。
先生の科学に対するチャレンジ精神や熱い思いを肌で感じることができました。さらに先生は研究人生の早期から産学連携活動に力を入れておられ、研究成果が社会に貢献する喜びや感動を教えていただきました。
大村 智先生
左:大村 智先生 右:本庶 佑理事長
左:木苗 直秀学長 右:大村 智先生
大学院特別講義の様子