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本学大学院生がThe 2nd International Symposium on Process ChemistryでJSPC優秀賞受賞

 

 

薬学研究科医薬品創製化学講座 博士前期課程1年の杉山公二さんは、2011年8月10~12日に京都で開催されたThe 2nd International Symposium on Process Chemistry(第2回プロセス化学国際シンポジウム)においてJSPC (日本プロセス化学会) 優秀賞を受賞しました。これは140題のポスター発表の中から最も優れた4題に贈られたものです。

日本プロセス化学会 (http://www.jspc-home.com/in_symposium.html#Awardees)

 

発表演題

Asymmetric Synthesis of Allyl Esters via Vanadium-Lipase Combo Catalyzed Dynamic Kinetic Resolution

バナジウム/リパーゼ組み合わせ触媒動的光学分割法を利用するアリルエステルの不斉合成

江木正浩,1) ○杉山公二,1) 實藤盛朗,1) 花田良輔,1) 加藤且也,2) 赤井周司1)

1) 静岡県大薬, 2) 産総研

 

睡眠剤サリドマイドの薬禍以来、医薬品開発は、ラセミ体(2つの鏡像異性体の1:1混合物)医薬品から、薬理活性を示す片方の鏡像異性体のみで作られた医薬品へとシフトしています。それを支えるのは、必要な鏡像異性体を環境に優しい方法で効率的に製造する技術です。

江木講師、赤井教授らは最近、加水分解酵素リパーゼとバナジウム触媒を組み合わせることにより、ラセミ体のアリルアルコールをひとつの鏡像異性体に高収率で変換する動的光学分割法の開発研究を行っています。その一環として、杉山さんは、メソポーラスシリカ(直径3ナノメートルの小さな穴を多数持つ蜂の巣状の無機質)の穴の中にバナジウムを結合した新しい触媒を発明しました。本触媒とリパーゼを組み合わせて用いることで、従来法に比べて反応時間の短縮、収率と光学純度の向上、及び適用できる原料基質の大幅な拡大に成功しました。本法で得られるアリルエステルは、医薬品の製造原料として有用です。さらに、新規触媒は繰り返し利用することができ、廃棄物の少ない製造法が実現しました。このようなユニークで斬新なアイデアと実用性が高く評価されました。

 

なお、今年12月9日に東京大学安田講堂で開催されます日本プロセス化学会ウインターシンポジウムにて、授賞式と受賞講演が行われます。

sugiyama

 

静岡県立大学薬学部・薬学研究院

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