本学学生が日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞
2012年5月24~26日に、神戸国際会議場で開催された「日本薬剤学会 第27年会」で薬学部 実践薬学分野(並木徳之教授)の6年生 池上奈穂さんが、日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。この賞は、(財)永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、学部学生の研究発表を奨励するために設けられたもので、優れた研究発表を行った学部学生が表彰されます。
受賞演題は「ピオグリタゾン口腔内崩壊錠の味マスキングを目的としたフレーバーの網羅的検討」です。本研究では、口腔内崩壊錠(OD錠)の不快な味のマスキングにおけるフレーバーに注目し、ピオグリタゾンをモデル薬物とし、フレーバーがその味に及ぼす効果を網羅的に検討することで、フレーバーの特徴及びOD錠の味マスキング効果について明らかにすることを目的としました。その結果、それ自身では味を有しないフレーバーがOD錠の不快な味を効果的に改善することを見いだし、適切なフレーバーの選択がピオグリタゾンOD錠の総合的な服用感の改善に大きく寄与することが明らかとなりました。
フレーバーに注目し網羅的な検討を行った本研究手法は、OD錠の官能的マスキングを目的としたフレーバーの選択に有効な手法になり得ると期待されます。
第27回日本薬剤学会年会ホームページ:http://www.knt.co.jp/ec/2012/apstj27/
実践薬学分野ホームページ:http://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/~jissen/