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research

有機化合物の炭素-炭素二重結合をトランス型からシス型へ異性化する新規酵素を発見

 

本学薬学部 生薬学分野の渡辺 賢二 教授と生命物理化学分野の橋本 博 教授らは、カンジダ菌に対して殺傷作用を示す天然有機化合物「シネラゾール」類の生合成経路において、化学構造に含まれる炭素-炭素二重結合が二つの酵素の連続的な作用によりトランス型からシス型へと変換されることを明らかにしました。

 

微生物がエネルギー的に不安定なシス形の炭素-炭素二重結合をどのように形成するのかは不明でしたが、本研究によりトランス型からシス型への異性化メカニズムが明らかになりました。また、これらの発見した酵素を人工的に改変することで、有機化合物の構造を自在に変換できる触媒の創製が期待されます。

 

本研究成果は、本学薬学部 生薬学分野 渡辺 賢二 教授、生命物理化学分野 橋本 教授、静岡大学農学部 河岸 洋和 教授、宇都宮大学農学部 鈴木 智大 准教授、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA Yi Tang 教授、ノッティンガム大学マレーシア校 堀田 欣也 准教授らの研究グループによる国際共同研究により行われ、化学分野において権威のある独国化学雑誌「Angewandte Chemie International Edition(5-Year Impact Factor: 12.06) 電子版に2016413日付で掲載されました

 

〈掲載された論文〉

Oxidative trans to cis Isomerization of Olefins in Polyketide Biosynthesis

Tsuyoshi Yamamoto, Yuta Tsunematsu, Kodai Hara, Tomohiro Suzuki, Shinji Kishimoto, Hirokazu Kawagishi, Hiroshi Noguchi, Hiroshi Hashimoto, Yi Tang, Kinya Hotta, Kenji Watanabe

Article first published online: 13 APR 2016 | DOI: 10.1002/anie.201600940

 

 2016 0414 PsoE Angew TOC

 

関連リンク:Wiley Online Library

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.201600940/full    

 

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