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薬剤耐性インフルエンザウイルスの迅速簡便な検出分離法を開発

 

薬学部の鈴木隆教授、高橋忠伸准教授、紅林佑希助教らは、広島国際大学、静岡県環境衛生科学研究所、静岡市環境保健研究所との共同研究により、シアリダーゼ活性を蛍光で検出する試薬を用いて薬剤耐性インフルエンザウイルスやその感染細胞を選択的かつ迅速簡便に可視化することに成功しました。この研究成果は2016527日に米科学誌「PLoS One」に掲載されました。

 

1 経過等

○ インフルエンザA型およびB型ウイルスのノイラミニダーゼ(NA)と呼ばれるスパイクタンパク質は、シアリダーゼと呼ばれる酵素活性を持つことが知られており、抗インフルエンザウイルス薬のターゲットになっています。

○ 今回、シアリダーゼ活性を簡便に可視化できる蛍光試薬によって、ウイルスの変異による抗インフルエンザウイルス薬に対する耐性の有無を簡便に蛍光イメージングで調べることに成功しました。

○ 従来の検査法と違い、ウイルスを感染させた細胞に試薬を加えることで、抗インフルエンザウイルス薬への耐性の有無を調べると同時に、耐性を持つウイルスを見つけた場合に直接分離することが可能です。

 

20160601

1.蛍光試薬によるインフルエンザウイルスの薬剤耐性の検出

 

 

2 研究成果の活用

蛍光基質を加えて紫外線を当てるだけの簡便な操作により、インフルエンザウイルスの薬剤耐性を迅速に検出できることから、タミフルなどの抗インフルエンザ薬に耐性を持つウイルスのスクリーニング検査に利用できると考えられます。耐性ウイルスの分離にも利用可能なため、ウイルスの薬剤耐性のメカニズム解明等の研究や新薬の開発が進むことが期待できます。

 

関連リンク(PLoS Oneの当該論文掲載ページが開きます)

 

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