記念講演会・シンポジウム

記念式典・祝賀会は盛会の内に終了いたしました。

 報告>静薬創立100周年記念講演会・シンポジウム、式典、祝賀会が開催されました

日時;平成28年7月16日(土)午後1時〜4時45分
              (受付開始 正午)

会場:静岡県立大学 大講堂 
   (静岡市駿河区谷田52-1)

参加無料

 
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 第1部 記念講演会 午後1時15分 〜 2時15分

演 題 「PD-1抗体によるがん免疫治療」

講演者紹介

本庶 佑(ほんじょ たすく)
Honjo Tasuku

略歴

1942年生。医学博士。京大医学研究科博士課程修了後、米国のカーネギー研究所、NIHで客員研究員。1974年帰国、東大医学部助手、阪大医学部教授等を経て、1984年京大医学部教授。以降、京大遺伝子実験施設長、京大医学研究科長、医学部長に就任。2005年退官後に京大医学研究科客員教授。現在、静岡県公立大学法人理事長。その他、高等教育局科学官、日本学術振興会学術研究センター所長、内閣府総合科学技術会議議員を歴任。日本学士院会員。2000年度文化功労者。2013年文化勲章受章。2014年唐奨など、多数受賞。

 本庶先生の抗体を用いた「がん免疫療法」は、米国科学雑誌「Science」が選ぶ2013年の「Breakthrough of the Year」に選ばれました。また、ヒト型PD-1抗体のニボルマブは2014年7月、PD-1を標的とするメラノーマの治療薬として世界に先駆けて日本で承認され、12月には米国、2015年6月には欧州でも承認されています。
 現在(2015年7月)適応拡大に向け、日本、韓国、台湾、欧米にて、非小細胞肺がん、腎細胞がん、頭頸部がん、胃がん、膠芽腫の第III相試験(※)が行われています。

 

(※)臨床開発は、日本、韓国、台湾では小野薬品工業株式会社とブリストル・マイヤーズ スクイブ社の共同開発にて、欧米ではブリストル・マイヤーズ スクイブ社により進められています。


 

第2部 シンポジウム 午後2時30分 〜 4時45分

「つぎの100年にむけて」− 健康長寿の増進に向けて薬学部に期待する -

 

静岡県立大学薬学部の100年にわたる歴史を基盤につぎの100年に向け、薬学部が新薬開発などの薬学研究分野を通して世界に羽ばたく(Global)人材を養成するとともに、医療施設や地域包括ケアシステムのキーパースンとして地域社会(Local)に貢献し続ける人材を輩出するための提言をまとめることを目的として、シンポジウムを開催します。

 

【司会進行兼コーディネーター】

澤木 久雄(SBS放送アナウンサー)

 

【パネリスト】

1. 医療経営の視点から

山本 敏博 氏(社会福祉法人聖隷福祉事業団理事長;1967年 静岡薬科大学卒)

医療経営の立場から、昨今の医療の現状を紹介していただき、薬剤師が将来にわたり地域医療および地域社会のキーパーソンとして活躍し挑戦しつづけるための提言と薬学部への期待を述べていただく。 

 

2. 現場の薬剤師の視点から

石川 優子 氏(アイドラッグ代表取締役;1974年 静岡薬科大学卒)

現場の第一線で活動する薬剤師として、在宅医療などの地域医療における薬剤師活動の現状を紹介していただき、地域包括ケアシステムを念頭に薬剤師がこれからの地域社会に貢献するための提言と薬学部への期待を述べていただく。

 

3. グローバルな創薬研究の視点から

高梨 契典  氏(中外製薬(株)執行役員;1982年 東京理科大学薬学部卒)

グローバル創薬企業の立場から、昨今の医薬品開発の状況を紹介していただき、薬学部およびその卒業生が画期的新薬の開発においてこれからも社会に貢献しつづけるための提言と薬学部への期待を述べていただく。

 

4. 大学研究者の視点から

門脇 真  氏(富山大学教授・和漢医薬学総合研究所所長;1982年 静岡薬科大学卒)

大学で薬学研究に携わる立場から、薬学部および大学院での教育および研究活動の現状と課題を紹介していただき、薬学部が研究および教員活動を通して社会に貢献し、健康長寿社会を推進するための提言をしていただく。

 

5. 教育の視点から

木苗 直秀 氏 (静岡県教育長、前静岡県立大学学長;1965年 静岡薬科大学卒)

静岡県立大学教授・学長、静岡県教育長として初等・中等・高等教育すべてにおいて指導的立場で活躍されている立場から、これまでの幅広い経験をもとに、静薬100年の歴史を振り返りながら、薬学部がさらに社会に貢献するための提言をしていただく。