卒業生紹介
井出 貴文 さん 多様性社会への貢献を目指して
中外製薬株式会社 製薬本部(平成30年博士修了)
研究室では課題を抽出し、適切なアプローチを考え行動する一連の過程を学ぶことができました。これはライフサイエンス研究や薬剤師業務だけでなく、環境、人種、ジェンダーなどの社会問題を考える上でも共通する必須のプロセスです。また学生支援体制も整っており、私は海外で研究を続けるサポートをしていただきました。静岡県立大学のオープンな環境の下、学習力と行動力を兼ね揃えた人を目指していただければと思います。
新宅 彩也加 さん 新薬で世界の人々の健康で明るい未来に貢献したい
京都薬品工業株式会社 創薬研究部 合成研究室(平成29年修士修了)
「一つの新薬で、病気で苦しむ多くの人の命を救える。」高校時代に聞いた製薬会社の研究者の話に魅せられ、創薬を志し、薬科学科を選択しました。薬について様々なことを学び、研究室では有機化学の研究に没頭しました。現在、製薬会社の研究者として大学で学んだことを活かし、患者さんに一日でも早く新薬を届けられるよう、日々研究に励んでいます。あなたも新薬で多くの命を救う夢の扉を開いてみませんか。
水谷(久恒) 麻里衣 さん 全力投球で充実した毎日を
日本たばこ産業株式会社 医薬事業部 臨床開発部(平成28年学部卒業)
私は現在,臨床開発職として治験を行い,新薬の最終段階の安全性や有効性を確認しています。大学の研究内容が今の業務に直結しているわけではありませんが,大学で学んだデータの見方や考え方は今も大変役に立っています。特に「オンオフの切り替え」は大学で学んだ大切な力で,おかげで仕事もプライベートも充実した毎日が送れています。ぜひ静岡県立大学で,勉強も研究もそして趣味や遊びにも全力投球の毎日を送ってください。
浅田 純司 さん 0から1を生み出す研究
日本新薬株式会社 創薬研究所 探索研究部 探索化学グループ(平成28年修士修了)
ひとことで「新薬開発」と言っても研究内容は幅広く、化学・薬理学・動態学・製剤学等など多岐に渡ります。私はその中でも0から1を生み出す創薬化学の魅力に惹かれました。そして大学の研究室では、化学の知識や実験手技など研究者の基礎となる部分を学びました。創薬化学研究者となった今では、自分が合成した化合物が薬となることを願って日々研究をしています。新薬開発に興味があるなら、是非研究に挑戦してみて下さい。
稗田 蛍火舞 さん あなたの『技術』を待つ人がいる
科研製薬株式会社 新薬創生センター 薬理部(平成27年学部卒業)
新薬開発は標的分子を選抜し候補化合物を評価することに始まります。in vitro(試験管内での組織反応)試験の評価を積み上げ、in vivo(マウス等への投与)試験では臨床病態を反映したモデル動物で効果を確認し、ヒトへの治験へと段階的に有効性を確立し、新薬誕生に迫ります。みなさんには研究者、薬剤師、医療公務員など幅広い選択肢があります。どの道に進んでも、薬学という健康を支える『技術』を待ち望む人に役立ててください。コロナ禍であっても、今日できることを精一杯やる努力を重ねましょう。
筒井 陽仁 さん 挑戦する気持ちを大切に
Ono Pharma UK Ltd. Discovery Research Alliance(平成26年博士修了)
静岡県立大で経験した多くの挑戦を糧に、現在では英国ロンドンで薬づくりに励む毎日を送っています。薬学部に入った当初は、海外で働く自分を想像もしていなかったですが、博士課程で大学の支援を受けて参加させていただいた米国オハイオ州立大学への短期留学プログラムをきっかけに海外との距離がぐっと近づき、海外留学や海外で働くことを思い描くようになりました。そんな夢を抱き実現できる力をつけられたのも、授業、研究、サークル活動などすべてにおいて挑戦できる環境が整った県大での学生生活の賜物であると感じています。是非、静岡県立大学で挑戦し、自分に合った夢を見つけてください。
平田(朝比奈) 彩 さん 夢への第一歩
大塚製薬株式会社 生産技術部(原薬担当) 生産技術課(平成26年修士修了)
幼い頃から医療に興味があり、中でも世界の患者さんの助けとなり得る医薬品の力強さに惹かれ、本学の薬学部を目指しました。大学では天然物合成を専攻し、現在は医薬品の候補化合物を工場で大量生産するための研究を行っています。自ら見据えた目標に向け、挑戦を続けられていることを誇りに思います。この挑戦を後押ししてくれたのは先生方や仲間と研鑽を積んだ日々に他なりません。あなたも夢への第一歩をここから始めてみませんか?
鈴木 紳也 さん 自分の好きなことを仕事に
東レ株式会社 医薬研究所 創薬化学研究室(平成17年修士修了)
私は現在、医薬品の候補となる化合物を創出するため、化合物の設計から合成、さらには薬理など他部署の研究者との議論を行いながらチームで研究を進めています。そこでは大学時代に学んだ専門の有機化学だけでなく様々な分野の知識が非常に役に立ちます。薬学部では薬に関する幅広い知識が得られるため、自分の興味のある分野に限らず新たな気づきが得られると思います。そこでの興味や気づきを大切に自分のやりたいことを見つけてみてください。