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渡辺 賢二 (生薬学分野 教授)

天然から薬となる化合物を見つけ出す

 我々が日々取り組んでいる研究は、新しい抗ガン剤や新興感染症あるいは患者数の少ない難病治療薬などの薬を効率的に発見し、さらに安い価格で国民に提供することを目的としています。
 人類が初めて手にした抗生物質であるペニシリンは人々を感染症から守り、それが発見されるまでは考えられないような膨大な数の生命を救ってきました。しかしながら、ペニシリンのように容易に得られる薬は既に取り尽くされ、今までのように見つけ出すことが難しくなってきました。そこで、解読されてきた様々な生物の遺伝子情報を活用して、新しい薬を見つけ出すことが期待されています。
 ペニシリンのような薬は、生体内のゲノムにコードされた酵素によって作られます。そこで、様々な有用天然物に関しても解読された酵素遺伝子を使って作ることができると考えられています。これができれば、いままで手の届かなかった海に生息するような生物が持っている物質を簡単に得ることができ、薬として使えるようになります。こういったことは、薬学という学問分野において研究がなされています。大学におけるこのような分野での学生教育および研究に取り組んでいます。

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