黒川洵子 (生体情報分子解析学分野教授)
生体の仕組みを知ることは力なり
細胞の内外を仕切る細胞膜には、イオンチャネルやトランスポーターという膜タンパク質群が存在し、細胞内外の物質輸送を行っています。これらの分子群は膜輸送体と呼ばれ、生命機能維持に重要であるだけでなく、創薬のターゲットとしても大変重要です。
当分野では、膜輸送体の機能を分子レベルで解析し、得られた情報を統合化するというプロセスを通じて、生体の仕組みを知ることを目指します。実験データを客観的に扱うという姿勢から科学者としての力量を育み、創薬と医療に貢献する若いパワーを育成したいと思います。