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 第274回 月例薬学セミナー (平成30年度第8回)

日時:平成30年12月17日(月)15時~16時半
場所:静岡県立大学 小講堂
対象:大学院生、学部生、教職員、学外者の参加も歓迎いたします
演題:炎症性腸疾患の基礎と臨床 ~粘膜免疫から新規薬剤まで~
演者:小林 拓 先生
  (北里大学北里研究所病院IBDセンター副センター長)
 

 概要】消化管は約4メートルの長さがあり、表面積はテニスコート1.5面分にも及ぶ巨大な臓器であり、人体最大の免疫臓器でもある。消化管には大量の管腔内抗原が存在し、これらが腸粘膜を介して体内に侵入するために、腸管免疫機構が効果的な免疫応答をすることが不可欠である。
 腸粘膜固有層には、リンパ球、樹状細胞、マクロファージなどの多くの異なる免疫細胞が存在しているが、腸内細菌に対してはIL-10などの抗炎症性サイトカインの産生によって応答が制御されている。何らかの理由でこの制御機構が働かなくなると、IL-12/IL-23/TNFαなどの炎症性サイトカインが産生され、さらにはTh1やTh17といった炎症性T細胞を誘導・活性化することで、炎症性腸疾患が発症すると考えられている。このような病態理解が進歩したことにより、これらのサイトカインに対する抗体医薬が開発され、炎症性腸疾患の治療は劇的に進歩した。

 

月例薬学セミナー委員会
問い合わせ先・連絡先:
静岡県立大学薬学部医薬生命化学分野 
浅井 知浩 
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静岡県立大学薬学部・薬学研究院

〒422-8526

静岡県静岡市駿河区谷田52-1 

電話 054-264-5102