Font Size

Cpanel

event

第247回 月例薬学セミナー(平成27年度)

 

演題:「全炭素不斉(四級)炭素の立体選択的構築、そして天然物合成への展開:

              過去30年間に達成したいくつかの成果」

 

 

演者:只野 金一 先生

慶應義塾大学 名誉教授

 

日時:平成27年10月2日(金) 15:00〜16:30

場所:静岡県立大学小講堂

世話教室:生薬学教室、医薬品製造化学教室

対象:大学院生,学部生,教職員(学外者も歓迎)

 

概 要:
全炭素置換された不斉四級炭素 [all-carbon quaternary stereogenic (carbon) center] の立体選択的構築が、最近の有機合成化学におけるトピックスになっている。この課題に対して、キラルな遷移金属錯体触媒や有機分子触媒を用いた立体選択的な不斉合成が活発に研究されている。演者らは 1980 年代後半より、天然物合成の途上で遭遇した課題を切っ掛けに「全炭素不斉四級炭素の立体選択的な構築」に対して、様々な有機合成化学反応を駆使して挑戦してきた。本講演では、それらの成果のいくつかを紹介する。

1) 糖誘導体を基質とした[3,3]シグマトロピー反応 (orthoester 型 Johnson-Claisen 転位) による立体選択的全炭素不斉四級炭素の構築と、(-)-ベルカロールの全合成

2) [4+2]環化付加反応 (分子内 Diels-Alder 反応) による、二連続全炭素不斉四級炭素の構築を鍵とした海洋天然物(+)-スピキュロ酸 A の全合成

3) 糖質由来のキラルテンプレート (キラル補助部) 上での立体選択的二重アルキル化による全炭素不斉四級炭素の構築と、天然物合成への応用  

 

問い合わせ先

静岡県立大学薬学部
生薬学教室 野口博司、医薬品製造化学教室 菅 敏幸

E-mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。  

月例セミナーちらし(PDF)

 

 

静岡県立大学薬学部・薬学研究院

〒422-8526

静岡県静岡市駿河区谷田52-1 

電話 054-264-5102