台湾の起業家集団により設立された「東洋版ノーベル賞」とされる「唐奨(2014 Tang Prize)」の
バイオ医学部門の記念すべき第1回受賞者として、本学理事長 本庶佑博士が選ばれました。
アメリカ テキサス大学研究者との共同受賞となります。
受賞題目
「The discoveries of CTLA-4 and PD-1 as immune inhibitory molecules
that led to their applications in cancer immunotherapy」
免疫機構の要である「T細胞」の免疫応答調節に関わるタンパク質CTLA-4 、PD-1は、免疫系の過剰な働きを抑える重要な役割を担います。
この機構が解明されたことで、自己免疫疾患(自分の免疫細胞が自分の正常細胞をも攻撃してしまうことで引き起こされる病気)の根本的な抑制が期待されています。
また、特定のがん細胞がPD-1に結合し免疫から逃れる機構が明らかとされました。
PD-1の機能を抑えることで、悪性腫瘍に対する免疫反応を増強できることが明らかとなり、まったくあたらしい臨床薬としてその効果が期待されています。
研究内容紹介 (2013台日科学技術フォーラム トランスレーショナル医療とバイオ産業の発展)
http://www.tnst.org.tw/ezcatfiles/cust/img/img/20130923_jp11.pdf
産經新聞 記事(2014.6.19)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140619/chn14061913350007-n1.htm
日経メディカル(癌Expertsニュースより)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/201303/529345.html