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201311月初旬 九州大学医学部 百年講堂(福岡)にて開催されました第39回反応と合成の進歩シンポジウム(実行委員会委員長 九州大学大学院薬学研究院 佐々木茂貴教授)において、医薬品製造化学教室(菅敏幸教授)博士後期課程2年 大内仁志さんがポスター賞を受賞しました。

 本会は日本薬学会化学薬学部会主催の、薬学会化学分野で最大級のシンポジウムであります。本年も、活躍中の著名な講師を招いての講演、交流会により、学生、大学教員、民間企業の研究者総勢 400 人が一堂に会し、討論、交流を交わしました。

200余演題が発表され、その中から本研究発表が評価され表彰を受けました。

  大内さんの発表演題は「アクロメリン酸A, Bの合成研究」です。

 アクロメリン酸類は、毒キノコであるドクササコより単離された強力な生理活性成分であり、記憶・学習に関与するグルタミン酸受容体に作用します。記憶・学習メカニズムの解明やアルツハイマー病の作用機序解明に於いて興味が持たれる化合物です。今回、アクロメリン酸類の中でも強力な活性を持つ アクロメリン酸 A および B の二つの化学的全合成が達成されました。

 ドクササコから超微量のアクロメリン酸を単離構造決定し、グルタミン酸受容体に作用する最強の天然物であることを明らかした、松本教授と白濱教授は菅敏幸教授の北大時代の恩師であります。今回の実践的な全合成の達成は一門の長年の夢の実現となりました。

関連リンク:薬学部 医薬品製造化学教室ホームページ

URL http://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/~yakuzo/

 

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