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research

フェアリーリング(妖精の輪)は芝地によくみられる輪、もしくはアーク状に芝が繁茂した状態で、ゴルフ場や公園で観察すればよく見つかる興味深い現象です。

静岡大学河岸研究室(HP)と本学菅研究室(HP)の共同研究グループにより、フェアリーリング現象を惹起する菌から植物の成長を促進する本現象の原因物質(AHX,AOH)が特定され、実用化に向けて研究が行われています。研究の過程で、成長促進作用をもつAHXが多くの植物に元々と内在していることを明らかにしました。さらに、AHXまたはAOHをイネ、小麦の栽培時に処理すると収量が増加します。将来の世界の食料危機の解決に大きな助力になるものと期待されます。

最近、菅グループで合成した同位体ラベル化合物を用いて、河岸グループによりその生成過程が解析されました。

Angew. Chem. Int. Ed. 誌 リンク

また、世界で最も権威のある学術誌のひとつであるNature誌にも News and Views にて取り上げられました。

Nature誌 リンク

 静岡大学での紹介(リンク

本研究は、イノベーション創出基礎的研究推進事業(農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター)採択課題として推進されています。

「フェアリーリング惹起物質の植物成長制御機構解明とその応用展開

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/inv_up/theme/2011/023556.html

 

 

静岡県立大学薬学部・薬学研究院

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