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大腸がんを簡便に可視化検出できる蛍光試薬を開発!

 

 静岡県立大学薬学部生化学分野の鈴木 隆教授、南 彰助教らは、広島国際大学薬学部、静岡県立総合病院との共同研究により大腸がんを高感度で可視化検出できる蛍光試薬(蛍光基質)を開発しました。この研究成果は、米科学誌「PLoS ONE」に掲載されました。

 

Akira Minami, Tadamune Otsubo, Daisuke Ieno, Kiyoshi Ikeda, Hiroaki Kanazawa, Kosuke Shimizu, Ko Ohata, Tsunehiro Yokochi, Yuuki Horii, Hokuto Fukumoto, Risa Taguchi, Tadanobu Takahashi, Naoto Oku, Takashi Suzuki.

Visualization of Sialidase Activity in Mammalian Tissues and Cancer Detection with a Novel Fluorescent Sialidase Substrate.

PLoS ONE 9, e81941 (2014)

論文リンク先:http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0081941

 

(概要)

1 経過等

○ 大腸がんなどのがんでは、糖鎖からシアル酸を遊離するシアリダーゼと呼ばれる酵素の発現が異常に亢進することが知られています。

○ 今回、紫外線を当てるだけでシアリダーゼ活性を簡便に検出できる新しい蛍光基質を開発しました。この蛍光基質を用いることで、マウス大腸がんモデルやヒト大腸がん摘出組織において、簡便にがん部位を可視化することに成功しました。

○ この研究成果は、米科学誌「PLoS ONE」に掲載されました。

○ 日刊工業新聞(2014年1月24日)に掲載されました。

○ 静岡新聞(2014年1月28日朝刊)に掲載されました。

 

2 研究成果の活用

 蛍光基質を加えて紫外線を当てるだけで摘出組織の大腸がんを簡便に検出できることから、転移したがんの検出等に利用できるものと期待されます。

 

静岡県立大学公式ホームページへのリンク

 

 

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