医薬生命化学教室にようこそ

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 本研究室では、がんの生化学的研究や転移機構の解明にむけた研究に加え、ポジトロンCT(PET)などのバイオイメージングの先端技術を駆使した機能診断薬の開発研究や、がんを克服するためのリポソーム工学を利用した抗がん剤や核酸医薬品、分子標的治療薬の標的化薬物送達(DDS)研究に力を入れています。特に腫瘍新生血管を標的とした創薬開発にいち早く着手し、腫瘍新生血管傷害療法や抗新生血管光線力学的療法などを考案し、世界に発信してきました。またがんに次ぎ死因別死亡率の上位に位置する虚血性疾患治療に薬物送達システムを応用する新戦略を提案し、その有用性について実証してきました。これらの研究を通して、超高齢社会を脅かす疾患の克服を目指しています。一方で、花粉症やアレルギーなどのQOLを損なう疾患の根本治療を目指した創薬・創剤研究を行っています。薬物送達を応用した医薬品や機能診断薬の開発、種々の病態に対する治療薬や予防薬の開発を意識しつつ、これまでに急速に発展してきた遺伝子・分子レベルの研究から、健康や医療に関わる生体レベルの事象までをカバーする学際的研究に興味のある方を歓迎します。これらの研究を通して、次世代を担う人材の育成を目指しています。



教授  浅井 知浩

 超高齢社会となった我が国において、心身共に健康な長寿は誰もが望むところです。医薬生命化学分野では、高齢化により健康上問題となるがんや虚血性疾患などの最重要課題を克服することを目的に、薬学的立場からの研究を推進しています。がんは現在、死因別死亡率のトップを占め、高齢化に伴い、ますますその克服が重要視されています。