実験1: Benzhydrolの合成 本文へジャンプ
講義で使用するスライド


実験1に関する説明

還元反応に関する説明
最初の実験では,還元反応により,benzhydrolを合成します.

反応式

Benzophenoneをbenzhydrolに誘導します.還元剤としては,水素化ホウ素ナトリウムを使用します.

還元とは

還元について,ボルハルトなどで復習しておきましょう.

有機化学における還元

還元反応と言っても多くの種類が有ります.どのくらい知っていますか?

ヒドリド還元

今回の実習では,ヒドリド還元を行います.

代表的なヒドリド還元剤

代表的なヒドリド還元剤としては,スライドに載せた2種類があります.今回使用する水素化ホウ素ナトリウムはその扱いが比較的容易ですが,注意しないと,フラスコに試薬を入れる前に失活してしまいます.

官能基選択性

還元したい基質によって,還元剤を選択します.還元剤の強さが決め手ですね.

実験手順の説明
実験1で学ぶこと

いよいよ本格的な有機化学実験の始まりです.この実習で学べることをスライドに載せました.

反応装置

まず,使用する器具の名前を知らないといけませんね.実験室で確認します.装置の組み立て方もマスターしてください.

操作手順(1)

最初の実験なので,詳しく手順を紹介しています.
各々の操作や,用いる試薬には意味があります.それを理解したうえで,実験しましょう.

操作手順(2)

反応液を混ぜあわせるために,スターラーと撹拌子を使用します.

操作手順(3)

反応の進行具合をTLCでチェックします.TLCチェックに関しては,実習Iですでに習得済みです.ほとんどの人は,この段階で,反応が完全に進行して,原料が消失しているはずですが,そうでない人もたまにいます.なぜ?

操作手順(4)

今回,エバポレーターという装置を使用します.初めて使用するのだと思います.実習室で使用方法を説明します.

エバポレーターの使用法

エバポレーターの使用法のムービーを見ます.

操作手順(5)

結晶の吸引ろ過です.吸引ろ過に関しても,実習Iで行っていると思いますが,今回は,ブフナーロート(ヌッチェ)を使用します.
吸引はできるだけ短時間で.必要以上に吸引している人がよくいます.

操作手順(6)

結晶の風乾です.これも実習Iで行った操作です.
翌日まで風乾したのち,収量を量り,収率を求めます.

実験台に配置されているもの

スライドにのっているものが 各自の実験台に用意されます.また,その他の器具は,各班ごと準備します.

事故のないように,実験しましょう.
かならず,ゴーグル装着すること.