講義時のpowerpointファイルを見るには
ここをクリックしてください

 炭素以外の原子が環内に含まれる化合物は複素環化合物といわれる.これらは医薬品の母核として極めて重要である.多くの場合,複素環化合物は鎖状化合物の閉環により合成される.本実験では生物活性化合物の重要母核の一つであるインドール環(「現代有機化学」下,25章)の合成法を実験する.フェニルヒドラジンとカルボニル化合物を縮合させてフェニルヒドラゾンとし,これを酸性条件で加熱するとインドール誘導体が生成する.この方法は Fischer のインドール合成法といわれ,最も重要なインドール核合成法である.本実験では,カルボニル化合物としてシクロヘキサノンを用いるので,成績体は3環性のカルバゾール誘導体である.

この実習では,次のような操作をマスターする.

  油浴上での加熱還流