研究環境
静岡県立大学は高台の中腹にあり、市内の展望もよく、場所によっては富士山を望むことができます。キャンパスはレンガ造りの伝統的な建物と銀杏並木がならんでおり、秋にはキャンパスの芝生が銀杏の落ち葉で敷き詰められて一面黄金色になります。すぐそばには一般の方も憩いの場として利用する芝生公園や散策に適した林もあり、落ち着いて研究を行うのに適した環境になっています。
当分野は1958年に静岡薬科大学微生物学教室として開設された伝統ある研究室であり、初代・三渕一二教授、二代・柳原保武教授、三代・今井康之教授が在任されてきました(2006年に免疫微生物学教室へと名称変更)。2020年4月より現在の教室主任である梅本が着任し、新しく研究をスタートしています。
静岡県立大学薬学部のメリットとして、共通機器が充実していることが挙げられます。免疫研究に必須のフローサイトメーター(セルソーターのBD FACSAria IIやアナライザーのBD FACSCantoII、FACSCelesta)やリアルタイムPCR、顕微鏡解析に必要なクライオスタット、共焦点蛍光顕微鏡などが設置されており、様々な解析手法で生命現象にアプローチすることができます。また、本学には化学系、物理系、臨床系の研究室も多く、異分野融合を見据えた共同研究も頻繁に行われています。私たちの研究室ではモノクローナル抗体作製のノウハウを持っている他、遺伝子改変マウスの作製やオミックス解析を行うなど、分子レベルから個体レベルまでライフサイエンスの研究を進める環境が整っています。研究室では、週1回、担当者を決めて抄読会(論文紹介)、プログレスレポートを行っている他、指導教員を含めた少人数で研究のディスカッションも定期的に行っており、きめ細かい指導を心掛けています。
当研究室で博士の学位取得を目指すには大きく分けて以下の2通りがあります。①修士の学位を有する方(本学では薬学部薬科学科卒業後、修士課程を修めた者)は薬学生命科学総合学府(薬学部と食品栄養科学部の統合組織)の薬食生命科学専攻となり、博士課程の標準修業年限は3年です。②6年制の薬学部(本学では薬学部薬学科)卒業者、もしくは医学、歯学、獣医学の卒業者は薬学生命科学総合学府の薬学専攻となり、博士課程の標準修業年限は4年です。内外問わず、研究室見学を随時受け付けていますので、私たちの研究に興味のある方は気軽に連絡してください。

