TEL.054-264-5234(研究室)
054-264-5237 (教授室)
2017 年 5 月 11 日から 13 日に大宮ソニックシティにて開催された「日本薬剤学会第 32 年会」において、博士前期課程2年の関秀太さんが大学院学生スカラシップ、学部6年の渡邊
龍矢さんが学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。
この賞は、(財)永井記念薬学国際交流団の援助のもと、大学院生及び学部学生の研究発表を奨励するために設けられたもので、優れた研究発表を行った学生が表彰されます。
関さんの受賞演題は「官能的マスキングによるエピナスチン塩酸塩含有グミ製剤の服用性の向上」です。
近年、一般用医薬品(OTC)を用いたセルフメディケーションが注目されると共に、多様化する生活スタイルにおいて服用しやすい剤型が求められています。その中で、服用時に水を必要としないグミ製剤は有用であると考えられます。本研究では、OTCとしても汎用されるアレルギー治療薬のエピナスチン塩酸塩含有グミ製剤の服用性を向上させることを目的としました。
その結果、グミ製剤に官能的マスキングを施す事により、服用性に優れたエピナスチン塩酸塩含有グミ製剤の調製に成功しました。
渡邊さんの受賞演題は「カクテル試験の1ポイント採血における血漿及び尿中代謝比とAUC比の関係」です。
カクテル試験は、複数のシトクロムP450(CYP)基質薬物(カクテル薬)を同時投与し、その薬物動態を検討してCYP活性をin vivoで網羅的に評価する手法です。研究では、低侵襲かつ効率的なCYP活性評価方法の確立を目的とし、カクテル試験の各採血時刻における1ポイントの血漿中代謝比並びに尿中代謝比とそれらのAUC比との相関性を解析しました。その結果、投与後の1ポイントの血漿中代謝比を用いることで低侵襲的にカクテル試験を実施可能であることが示唆されました。
日本薬剤学会第 32 年会ホームページ:http://www.knt.co.jp/ec/2017/apstj32/index.html
2017年 3 月 24 日から27日に仙台で開催された『日本薬学会第137年会』において、博士前期課程2年の関 秀太さんが優秀発表賞を受賞しました。この賞は、日本薬学会第137年会の発表から審査され、優秀な演題に贈られるものです。
受賞演題は、「アリピプラゾール含有グミ製剤の開発に関する研究 (第 5 報)−ココアパウダーおよびフレーバーを用いた官能的マスキング−」です。
本研究では新たにARP-Gに官能的マスキングを施し、服用性を向上させることを目的としました。
その結果、ARP-Gに官能的マスキング剤として甘味料であるアスパルテーム、ココアパウダー及びフレーバーを添加することにより、服用性に優れたARP-Gを調製できました。
本研究成果により、官能的マスキングが服用性に優れたグミ製剤の開発に有効な手法になり得ると示唆されました。
当研究室では、8名が学位を授与されました。
博士(薬科学):笠島祐希さん
修士(薬科学):田草川翔太さん
学位(薬学):稲木聖矢さん、鷺ノ森拓生さん、篠原美紀さん、芝切若菜さん、曽根早織さん、橋本千尋さん
2016年10月8日に浜松アクトシティで開催された第135回日本薬理学会関東部会において、博士後期課程1年の外山真衣さんが優秀発表賞を受賞しました。この賞は、学部学生および大学院生による発表の中から、特に優秀な演題に贈られるものです。
受賞演題は「クエン酸によるオロパタジン口腔内崩壊錠の苦味抑制効果」です。
本研究では、電子味覚システム及び味覚官能試験により、クエン酸の添加量依存的にオロパタジン口腔内崩壊錠の苦味を抑制することを解明しました。本研究手法は、OD錠の官能的マスキングを目的とした添加物の選択に有効な手法になり得ると期待されます。
池松康之さんが博士(薬学)の学位を授与されました。
芝切若菜さんが日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞
2016年5月19日から21日に、長良川国際会議場で開催された「日本薬剤学会 第31年会」で6年生の芝切若菜さんが、日本薬剤学会永井財団学部学生七つ星薬師奨励賞を受賞しました。この賞は、(財)永井記念薬学国際交流団の援助のもと、学部学生の研究発表を奨励するために設けられたもので、優れた研究発表を行った学部学生が表彰されます。
受賞演題は「健常人におけるミニタブレットの服用性評価」です。
本研究では、近年注目されているミニタブレットについて、その服用性を健常成人を対象とする臨床試験により解明することを目的としました。その結果、ミニタブレットは通常サイズの錠剤に比べ服用しやすく、かつミニタブレット5錠が通常サイズの錠剤と同様の服用しやすさとなることを定量的に示しました。本結果より、患者さんが服用する錠剤を小型化することが服用性の改善に繋がることが示唆されました。
中嶋小百合さんが薬学会年会で優秀発表賞を受賞
2016年3月26日から29日に横浜で開催された「日本薬学会第136年会」において、学部6年生の中嶋小百合さんが優秀発表者賞を受賞しました。この賞は、日本薬学会第136年会での発表の中から審査され、優秀な演題に贈られるものです。
受賞演題は、「アリピプラゾール含有グミ製剤の開発に関する研究 (第4報)−グミ製剤における官能的マスキングの評価−」です。
本研究では、抗精神病薬であるアリピプラゾール含量グミ製剤(ARP-G)を調製及び官能的マスキングを施し、臨床試験(味覚官能試験)により味の評価を行いました。その結果、官能的マスキングにより服用感が良好なARP-Gが調製できることを明らかにしました。
田中助教が日本臨床薬理学会で優秀演題賞を受賞
2015年12月9〜11日に、京王プラザホテルで開催された「第36回日本臨床薬理学会年会」で田中紫茉子助教が、優秀演題賞を受賞しました。 この賞は、臨床薬理の進歩に寄与する優秀な演題に贈られるものです。
受賞演題は、「カクテル試験における基質薬物の血漿中濃度とAUCとの相関性」です。本研究では、複数の薬物代謝酵素の基質薬(カクテル薬)を投与後、各採血時間における血漿中薬物濃度と血漿中濃度時間曲線下面積(AUC)との関係について解析を行い、わずか1回の採血で薬物相互作用を検出し得る事を明らかにしました。
本研究は、浜松医科大学 臨床薬理学講座(渡邉裕司教授)との共同研究です。
平成27年度学位授与式が行われました。
当研究室では、10名が学位を授与されました。
博士(薬科学):早川佳之さん
修士(薬科学):外山真衣さん、山下ひかりさん
学位(薬学):小川晴加さん、小澤美紀さん、柴田紘希さん、中嶋小百合さん、浜咲理子さん
学位(薬科学):鈴木綾恵さん、関秀太さん
平成27年秋季学位記授与式が行われました。
中村豪之さんが博士(薬学)の学位を授与されました。
論文名「電子味覚システムを用いた医薬品の服用感の評価と製剤開発への応用」
平成26年度学位記授与式が行われました。
当研究室では、10名が学位を授与されました。
博士(薬学):木村晋一郎さん、平岡祥吾さん
修士(薬科学):村尾卓哉さん
学位(薬学):池田拓未さん、合原嘉寿さん、笹野知海さん、鈴木航さん、前田知香さん、佐々木卓哉さん
学位(薬科学):田草川翔太さん
並木徳之教授が「製剤の達人」の称号を授与されました。
2014年5月20〜22日に、大宮ソニックシティビルで開催された「日本薬剤学会 第29年会」に おいて、並木徳之教授が「製剤の達人: The Master of Pharmaceutical Technology」の称号 を授与されました。本称号は、医薬品製剤技術の研究開発に長年にわたり従事し、研鑽に つとめて衆目の一致する高い技術を確立した方の業績を称えるものです。また、日本薬剤 学会が製剤技術を広く伝承することを目的に主催する「製剤技術伝承講習会」の講師の認証 としても位置付けられています。
並木教授は「患者さんに優れた製剤と薬物治療を提供する」理念の下、口の中ですぐに溶けて 服用できる錠剤や、苦い薬でも楽に服用できるグミ製剤の開発といった、患者さんのベネフィット を実現する為の研究を推進し、数多くの研究成果を発信してきました。
特に、患者さんが薬を飲むときに感じること、すなわち「Human Feel」を科学的に検証し、「製剤の においを変えることで、 同じ味でも苦くないと感じる」ことを提唱した第一人者であり、患者さんが より飲みやすい製剤設計に新たな視点を取り入れ、病院や製薬企業と協力して製品化も行って きました。
今回の受賞は、こうした並木教授の製剤分野における業績が極めて高く評価されたものです。
平成25年度学位記授与式が行われました。
当研究室では、11名が学位を授与されました。
博士(薬学):柏倉康治さん、田中紫茉子助教
学位(薬学):飯村智也さん、大浦千鶴さん、桜田なつきさん、鈴木裕香さん、
竹下愛美さん、平田真也さん、八木俊輔さん
学位(薬科学):外山真衣さん、山下ひかりさん