セミナー概要

　1983年、有機合成化学協会創立 40周年を記念して、若手研究者の育成と研究交流を目的とする「有機合成化学夏季大学」が発足しました。以来、夏季大学は四半世紀の長きに渡り、著名な研究者をはじめ、海外から招待のLectureship講演者や本協会の奨励賞受賞者など気鋭の若手研究者を囲み、先端的研究を共に学び、共に語り合う場を提供してきました。今では、大学と企業の若手研究者および大学生・大学院生を中心に毎回200名を超える参加者を集める、若い世代の“研究道場”として定着しています。2006年度からは名称を「有機合成化学セミナー」と改め、Mukaiyama Award受賞者を迎えて受賞式および受賞講演も行うなど、さらに発展を続けています。

　さて、今年で第29回を迎える本セミナーは、有機合成化学協会東海支部がホストとなり、9月5日（水）～7日（金）の日程で静岡はグランシップ及び三保園ホテルにて開催される運びとなりました。2011年度Mukaiyama Award受賞者をはじめ、2011年度有機合成化学奨励賞受賞者ら新進気鋭の若手研究者を迎えて受賞講演を行います。また現在、有機合成化学と有機合成化学を基盤とする機能性材料開発およびケミカルバイオロジーの分野、さらにはそれらを基盤とする実用化研究で世界をリードする著名な研究者の方々をお迎えします。さらに今回は、有機合成化学協会創立70周年記念式典、有機合成化学協会創立70周年記念シンポジウムを同時に計画しております。　

　会場のあるグランシップへは静岡駅からJRやバスの公共交通機関が接続しています。また、最寄りの静岡空港からのアクセスも容易です。間近に迫る雄大な富士山を背に世界をリードする講師陣を囲み、最新の有機合成化学について学び、議論し、そして夢を語る、そのようなセミナーにしたいと考えています。