2022/07/25 月例薬学セミナー(吉岡 靖雄 先生)

 第300回月例薬学セミナー   

日時:令和4年7月25日(月) 15:30〜17:00

場所:静岡県立大学 草薙キャンパス 小講堂+オンライン(Zoom)

対象:大学院生,学部生,教職員(学外の方の参加も歓迎いたします)

演題:”感染症対策に資する新規ワクチン開発に向けて”

講師:吉岡靖雄 先生 

   (大阪大学微生物病研究所ワクチン創成グループ 特任教授(常勤))

要旨 新型コロナウイルスの猛威を鑑みても、21世紀も引き続き、感染症との闘いの時代と言っても過言ではない。そのため、最善の予防手段であるワクチンの開発が、感染症克服に向けてのキーポイントとなっており、全世界的に産官学を問わず、ワクチン開発競争が繰り広げられている。しかし、未だワクチンが存在しない感染症や、ワクチン効果の増大や副反応の回避が必須となる事例も多く、適切なワクチン抗原の選定・設計、抗原送達キャリアやワクチンアジュバントの新規開発など、ワクチン学のさらなる推進が必要不可欠となっている。本観点では、病原体の感染・病態発症メカニズムを理解したうえで、薬物送達システムなどの創薬技術をも駆使しつつ、新たなワクチン開発を推進することが必要不可欠と言えよう。特に、弱毒生ワクチン、不活化ワクチン、蛋白質ワクチンの改良と共に、mRNAワクチンなど、新たなワクチンプラットフォームの構築も必要不可欠と考えられる。

 本講演では、感染症に対するワクチン開発の現状および、吉岡先生の最近の研究成果をご講演頂く。

  問い合わせ先・連絡先(世話教室)             

静岡県立大学 薬学部 衛生分子毒性学分野     

吉成 浩一                

Tel: 054-264-5685                                 

Email: yoshinari[at]u-shizuoka-ken.ac.jp