静岡県立大学薬学部では、薬学関連の重要なトピックの中からテーマを設定して「薬学講座」を開催しております。製薬企業の第一線で活躍されてきた研究者の方や、あるいは薬害問題の解決に向けて闘ってこられた専門家の方をお招きし、講演して頂いています。講演後には学生からいくつもの質問が出て、活発な議論がなされます。薬学部の全学生・全教員が参加します。


薬学講座 開催一覧
第1回 2008(平成20)年4月21日開催 日本初の世界的新薬の生みの親
杉本 八郎 先生 「遥かなる創薬の夢を追って」
(京都大学大学院薬学研究科 教授、アルツハイマー治療薬”アリセプト”の発明者)
竹中 登一 先生 「患者志向の創薬と経営」
(アステラス製薬株式会社 代表取締役会長、東京大学大学院薬学研究科 特任教授、前立腺肥大症の排尿諸学改善薬”ハルナール”の発明者)
第2回 2009(平成21)年4月21日開催 日本初の世界的新薬の生みの親
早川 勇夫 先生 「より良い薬を求めて」
(第一三共株式会社研究開発本部フェロー、抗菌薬”タリビット、クラビット、グレースビット”の発明者)
横倉 輝男 先生 「オーダーメイド抗がん剤の開発をめざして」
(財団法人ヤクルト・バイオサイエンス研究財団理事長、抗がん剤”塩酸イリノテカン”の発明者)
第3回 2010(平成22)年1月13日開催
川田 龍平 先生 「いのちを語る ~人権といのちが大切にされる社会へ向けて~」
(参議院議員、薬学エイズ訴訟原告)
第4回 2010(平成22)年9月28日開催 成功者からのメッセージ
仲 建彦 先生 「ブロックバスターはこうして生まれた」
(元 武田薬品工業株式会社コーポレートオフィサー 創薬化学研究所所長、降圧薬”アンジオテンシンII受容体拮抗薬カンデサルタン”の発明者
大杉 義征 先生 「免疫難病の克服をめざして」
(前 中外製薬株式会社学術情報部サイエンスディレクター、抗リウマチ薬”トシリズマブ”の発明者)
第5回 2011(平成23)年1月13日開催
山口 美智子 先生 「薬害肝炎との闘いを通じて伝えたいこと」
(薬害C型肝炎全国原告団代表)
第6回 2011(平成23)年4月27日開催 成功者からのメッセージ
大森 健守 先生 「静岡県で生まれた新規抗ヒスタミン薬」
(横浜薬科大学薬理学研究室 教授、前 協和発酵工業株式会社医薬研究所 主席研究員、抗ヒスタミン薬”アレロック”の発明者
遠藤 章 先生 「スタチンの発見と開発」
(株式会社バイオファーム研究所代表取締役所長、元 三共株式会社発酵研究所研究第3室長、高脂血症治療薬スタチンの発見者)
第7回 2012(平成24)年1月11日開催
原川 鈞 氏 「スモンの罹患とその後について –スモンを風化させないために-」
(静岡県スモン友の会 事務局長)
阪野昭男 氏 追加発言
(静岡県スモン友の会 副会長)
第8回 2012(平成24)年4月25日開催 日本初・世界的新薬の生みの親
千葉 健治 先生 「スフィンゴシン1-リン酸受容体を標的とした新しい多発性硬化症治療薬”FTY720”の研究開発」
(田辺三菱製薬株式会社 研究本部プロジェクトマネジメント部 部長)
森本 繁夫 先生 「マクロライド系抗生剤クラリスの創薬物語」
(大正製薬ホールディングス株式会社 常勤監査役)
第9回 2013(平成25)年1月17日開催
花井十伍 氏 「薬害をなくすために ~薬害エイズの経験から~」
(全国薬害被害者団体連絡協議会代表世話人)
第10回 2013(平成25)年10月1日開催
浅野敏雄 先生 「創薬の夢を追って」
(旭化成ファーマ株式会社 代表取締役社長)
第11回 2013(平成25)年10月25日開催
飯沼 信子 先生 「薬学のパイオニアたち」
(米国ロサンゼルス在住のノンフィクション作家)
第12回 2014(平成26)年4月22日開催
山中 伸弥 先生 「iPS細胞の発見から医療への展開と未来を担う若者たちへのメッセージ」
(京都大学iPS細胞研究所所長、2012年ノーベル生理学・医学賞受賞)
第13回 2015(平成27)年1月22日開催
中野 裕子 先生 「薬害ヤコブ病被害者 家族の思い」
(ヤコブ病サポートネット副代表)
第14回 2016(平成28)年1月13日開催
石ヶ谷 秀子 先生、神谷 房子 先生、北野 道代 先生(薬害肝炎東京原告団)
「薬害被害の実態とわたしたちからお伝えしたいこと」
進行:宇佐美 達也 氏(せいうん法律事務所弁護士)
資料提供:泉 ゆう子 氏(薬害肝炎全国原告団 東京・静岡担当)
山下 誠 先生 「インフルエンザ治療薬 イナビル®の開発」
(東京大学医科学研究所 特任教授)
第15回 2017(平成29)年1月17日開催
花井 十伍 先生(全国薬害被害者団体連絡協議会代表世話人)
「薬害をなくすために – 薬害エイズの経験から -」
菊地 哲朗 先生(大塚製薬株式会社フェロー)
「こだわりの創薬エビリファイ−ドパミン受容体アンタゴニストを超えて−」
第16回 2018(平成30)年1月17日開催
山口 美智子 先生(薬害肝炎全国原告団代表)
「薬害肝炎との闘いを通じてのメッセージ」
大澤勝一 先生(大正製薬株式会社理事・QA本部長、薬事部長)
「企業業務遂行に役立った大学で学んだ知識と入社後新たに要求された知識」
第17回 2019(平成31)年1月16日開催
近藤 史郎 先生(帝人グループ フェロー)
「企業における創薬研究の考え方と実践~痛風・高尿酸血症治療薬の開発~」
川田 龍平 先生(参議院議員 薬害HIV訴訟原告)
「命を守る~薬害被害者として~」
第18回 2020(令和2)年1月16日開催
中野 裕子 先生(ヤコブ病サポートネットワーク・副代表)
「薬害被害者家族の思い 薬害が起こらない社会を目指して」
宮崎 洋 先生(株式会社AdipoSeeds・代表取締役)
「血小板産生因子トロンボポエチンの発見からバイオ医薬品の創製」
第19回 2021(令和3)年1月18〜19日オンライン開催
鈴木 丈太郎 先生(アステラス製薬株式会社 Primary Focus リード・部門長)
「モダリティの進化による新たな治療手段の実現」
高町 晃司 先生(NPO法人京都スモンの会・副理事長)
「薬害スモンの現状と課題」
第20回 2022(令和4)年1月12. 20日オンライン開催
植田 喜一郎 先生(田辺三菱製薬株式会社・育薬本部メディカルインテリジェンス部 )
「SGLT2阻害薬カナグリフロジンの創製と今」
井上 昌和 先生(東京HIV訴訟原告団全国世話人 薬害エイズを考える会・代表)
浅川 身奈栄 先生(東京HIV訴訟原告団全国世話人 薬害エイズを考える会・事務局長)
「生きる勇気、そして未来 ~薬害エイズ被害者・家族の思い~」
第21回 2023(令和5)年1月25日開催
出田 妙子 先生(薬害肝炎訴訟九州原告団共同代表、肝炎対策推進協議会委員)
「薬害のない未来を」
佐藤 晴彦 先生(元中外製薬株式会社創薬化学研究部長)
「低・中分子創薬研究を通しての患者さんへの思い」
第22回 2024(令和6)年1月18日(木)開催
中野裕子 氏(ヤコブ病サポートネットワーク副代表)
「薬害ヤコブ病被害者家族の思い 薬害が起こらない社会を⽬指して」
柳沢正史 氏(筑波⼤学国際統合睡眠医科学研究機構機構⻑・教授)
「睡眠の謎に挑む:原理の追求から創薬・社会実装まで」
第23回 2025(令和7)年1月16日(木)開催
中野 江里香 先生、橋本 和昭 先生、小川 洋子 先生(全国B型肝炎訴訟静岡県原告団・弁護団)
「B型肝炎いのちの教育」
山崎 雄司 先生(協和キリン株式会社 研究本部 イノベーションセンター Executive Research Director)
「抗FGF23抗体ブロスマブの研究開発 〜 Life changing な価値を有する日本発のブロックバスター 〜」
