2021/09/27 大学院特別講義 茂呂 和世 先生

大学院特別講義

演 題: 教科書ではわからないアレルギー発症機構
演 者: 茂呂 和世 先生
大阪大学医学系研究科 生体防御学教室 教授、
理化学研究所 生命医科学研究センター(IMS)
      自然免疫システム研究チーム・チームリーダー

日 時:令和3年9月27日(月) 15:00 〜 16:15
場 所:Zoomにて開催(IDとPWはメールにて連絡します)
対 象:大学院生,学部学生,教職員
        学外者の参加も歓迎します。

講演概要:
日本人の2人に1人が罹患していると言われるようになったアレルギー性疾患ですが、そもそもどうしてアレルギーになるかご存じですか?アレルゲンに反応するようになってしまったT細胞がB細胞にIgEを作らせ、IgEが肥満細胞にくっつき、アレルゲンを認識した肥満細胞が…。と、教科書には書いてありますね?確かにこのメカニズムはスギ花粉症や、卵や小麦に対するアレルギーなどアレルゲンが特定されるアレルギーの理解には重要な発症機構です。でも、アトピー性皮膚炎や喘息を持っている人は自分がどんなアレルゲンに反応しているのかわからない人が多いのではないでしょうか?
 アレルゲンが特定できないアレルギーがどうやって発症しているのか、2010年に発見された2型自然リンパ球(Group 2 innate lymphoid cells: ILC2)の研究から少しずつ分かり始めました。この講演では教科書にあまりまだ載っていないILC2によるアレルギー発症機構について紹介します。

問い合わせ先・連絡先:

静岡県立大学 薬学部 免疫微生物学教室
梅本英司
Tel (054) 264-5716
E-mail: eumemoto@u-shizuoka-ken.ac.jp