薬学部薬学科6年生の高西潤さん(生薬学分野所属)は、9月22〜24日にオンライン開催された、第62回天然有機化合物討論会にて奨励賞を受賞しました。同会は、天然有機化合物(薬用植物や微生物など生き物が作り出す成分、通称:天然物)を研究対象とする研究者が、所属学部の垣根を超えて(薬医工農理など)、年に一度集う大きな学術大会です。本学会での発表は、1研究室ごとに原則1演題に制限されていることもあり、全国の研究室がその年一番の自信作を披露し、討論し合う大会でもあります。研究内容・成果だけでなく、プレゼンテーション能力、質疑応答能力についても高い評価を受けたことにより本賞が授与されました。
受賞演題: キノコ由来子実体形成促進分子コプリノフェリンの発見
要約:担子菌キノコに対して遺伝子操作を施すことで休眠型生合成遺伝子を覚醒させ、新規天然物コプリノフェリンの発見・獲得・構造決定に成功しました。遺伝子破壊実験などを通じ、コプリノフェリンが菌糸成長やキノコ形成を促進する機能性分子であることを明らかにしました。更なる研究を通じ、未栽培種キノコの成長促進・栽培化など、産業応用化も期待されます。
発表資料はこちらからご覧になれます。

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