月例薬学セミナー
日時:令和6年12月16日(月) 15:30〜17:00
場所:静岡県立大学 草薙キャンパス 小講堂
対象:大学院生,学部生,教職員(学外者の方の参加も歓迎いたします)
演題:”バイオDXによるデータベース駆動型生命科学研究”
講師:坊農 秀雅 先生
(広島大学大学院統合生命科学研究科 教授)
要旨:
広島大学では、JST・共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)においてBio×Digital Transformation(バイオDX)産学共創拠点を構築し、広島から世界最先端のバイオエコノミー社会を実現することを目指している。これまでゲノム編集ターゲット選定を大目標に、公共データベースから必要なデータセットを収集しそれらのメタ解析を行うことによるデータ解析技術を開発している (DOI: 10.18958/6949-00001-0000838-00)。しかしながら、産業的に有用な物質を産生する生物の多くはこれまでモデル生物として研究されてこなかった非モデル生物であり、それらの生物ではゲノム配列をはじめとするデジタル化されたデータに乏しい。そこで、これらの生物に対してゲノム解析を進めるために、ゲノム配列解読やトランスクリプトーム測定を行うウェットラボを整備してきた。また並行して、それらの非モデル生物の持つ二次代謝などの公共データベースにはないパスウェイのデータ解析環境の構築に取り組んでいる。
本講演では、当研究室で行っているゲノム編集のターゲットを選定するための公共トランスクリプトームデータのメタ解析に焦点をあててその実際を紹介する。
問い合わせ先:
静岡県立大学 薬学部 衛生分子毒性学分野
吉成 浩一 (yoshinari[at]u-shizuoka-ken.ac.jp)
TEL: 054-264-5685