小池 千恵子 さん 新世代医療への貢献を目指して

立命館大学薬学部 教授(平成6年博士修了)

温暖な静岡の地で受けた研究教育を経て10年以上基礎研究に従事し、再度薬学部に戻りました。現在は再生医療で注目されている網膜について、分子から機能レベルまでの階層横断的研究を行い、学際的研究を進めるシステム視覚科学研究センターを設置し視覚再獲得に向けた研究推進を行っています。医療の進歩に貢献するための多角的な知識を薬学部では学ぶことができます。目覚ましく進展する科学の進歩に貢献してみませんか?

 

山田 靜雄 さん 健康科学への貢献

静岡県立大学大学院薬学研究院 特任教授、薬学研究院附属薬食研究推進センター長(昭和51年博士修了)

少子・高齢化や医療費の高騰により病気の治療に加え予防が重要になっています。私の所属するセンターでは、「医食同源」の理念のもとに「薬」と「食」の基礎研究に加え、医療機関と連携して医薬品の適正使用と新たな機能性食品の開発に繋げる橋渡し研究を進めています。またNPO法人「くすり・たべもの・からだの協議会」を立ち上げ、市民に確かな健康情報を伝える講演会を開催しています。薬学出身者による健康科学の発展への期待は大きいです。

 

野坂 佳伸 さん 薬学部は進路の宝庫

厚生労働省 医薬・生活衛生局 医薬品審査管理課化学物質安全対策室 室長補佐(平成15年卒業)

薬学部では物理学、化学及び生物学をまんべんなく学べるため、就職の選択肢も様々です。私の場合薬事行政に関心を持ち、国家公務員(厚生労働省)という進路を選択しました。(現在は内閣府に出向中)まだ将来の職業を悩んでいる高校生の皆さんも、教育熱心な先生が多い静岡県立大学ならば、きっと自分にあった進路を選べますよ!入学後は試験や実習で非常に忙しいでしょうが勉強だけでなく、遊びや部活や恋愛も出来るだけ頑張って、学生生活を楽しく送って下さいね。

 

藤江 直人 さん 創薬研究にとりつかれて

三菱ウェルファーマ(平成4年卒業)

私は薬学部で先輩や仲間と将来について話し合っていくうちに,薬を創造する研究に関心を持つようになりました。現在は画期的な薬を待っている患者さんのために,新薬の候補化合物の合成をしております。世の中に存在しない化合物を自分の考えと手で合成し,それが薬になり人々に貢献できる。これほどやりがいのある研究はないと思います。創薬研究においては総合的な理解が必要ですので,薬学部で学んだ知識は必須で即役立ちます。皆さんもチャレンジしてみてください。

 

長岡(浜野) 恵 さん 国立の研究機関で分析研究

国立医薬品食品衛生研究所 主任研究官(平成4年卒業)

薬学部では、多岐にわたる研究分野に広く携わることができます。現在私は微量元素のスペシエーション(化学形別分析)に関する研究を行っています。今年2月、アルミニウムに関する国際学会で、血液中で金属の運搬を担うトランスフェリンの金属結合能について、最近話題の糖鎖の側からの研究成果を発表しBest Presentationとして表彰されました。大学で学んだ、食品衛生学、環境化学、生化学などが私の基盤です。

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