ご挨拶

 静岡県立大学薬学部 統合生理学講座は1966年に生物薬品化学教室から始まり、50年以上もの長い歴史を有しております。初代:矢内原昇教授、2代目:星野稔教授、3代目:武田厚司教授が奉職され、またその間2014年より研究室名は現在の「統合生理学」へと改名されました。

 当研究室では、これまで矢内原教授、星野教授がペプチド科学、武田教授が脳神経科学を中心とした亜鉛シグナリングに関する研究にそれぞれ従事され、数多くの重要な研究成果を報告してきました。

 2021年4月に、私、原雄二が京都大学大学院工学研究科より異動し、本研究室の第4代教授を拝命いたしました。私はこれまでイオンチャネル研究、骨格筋疾患研究、および細胞に関わる物理的な力(ちから)がいかに細胞・生命現象に関わるかを明らかにする「メカノバイオロジー」研究を中心分野としてまいりました。本研究室を主宰するにあたり、薬学、生理学のみならず、メカノバイオロジー研究、骨格筋生物学、脂質生物学、再生生物学等、様々なバックグラウンドをもとに、当研究室の目標である「健康長寿」の実現に向け、統合生理学の発展を目指します。

 今後とも何卒ご指導賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

2021年 6月 統合生理学分野 教授 原雄二