配属希望学生へ

一緒に研究しませんか?

学部4年次や大学院での配属研究室として当研究室(医薬品化学分野・薬化学講座)を希望される方へ。
当研究室では、有機化学反応を研究しています。
化学実験が好きな人、一緒に研究しませんか? 
研究の楽しさを一緒に味わいませんか?



研究の進め方

学生は、担当する研究テーマを、教員をはじめとする共同研究者とともに進めます。
学生実習のような「練習のための化学実験」ではありません。実験の結果は、「世界初の○○」として世界に向けて発信されるものです。そこが醍醐味です。
 
私自身が常に魅力を感じていることは、極小の世界で起こることを自分がコントロールできる、ということです。
触媒や試薬を自分でデザインし、改良していくことで、ある分子を別の分子に思うように変換できる。これが、有機化学反応の研究に私がハマった理由です。



私たちの分野では、良質な実験を数多く行うことが大事です。
普通の人間が頭で考えて思いつくことは、大したことはないと常々思います。一方、実験を実際にすると、思いもかけない結果が得られることがあります。それが(たとえ小さなことでも)新発見となります。実験をしなければ決して見つからないことです。私の信念は、多くの実験結果の蓄積があってはじめて価値のある真実にたどり着ける、ということです。
そのため、思考能力が高い天才でなくても研究に携われるのです。むしろ、こつこつと実験をたくさん行う真面目な普通の人(?)の方が、活躍できる分野なのです。


研究成果は、発表されなければ意味がありません。そこで、いろいろな学会で発表したり、学術雑誌に論文を投稿して、世界に向けて研究内容を発信します。海外の見知らぬ人が、私たちの研究内容に注目してくれるという醍醐味があります。
海外の面識のない研究者が、「はじめまして。でもあなたの論文はよく読んでいますよ」と言ってくれることもあります。
そして大げさでなく、自分のアイディアと努力の結果が科学史の1ページとして残るのです
私自身は、論文を書いてるときは大抵、時間を忘れるほどエキサイトしています。芸術家が作品を仕上げているときのようなものかもしれません。


研究室の1日  

研究室に所属したら、研究生活に没頭することを強く勧めます。
朝から晩まで打ち込むだけの価値が研究にはあります。朝は遅くとも9時までには来ることを推奨しています。
4年生でも自分でアイディアを出して熱心に実験する学生がいます。そういう学生と一緒に研究できることは、われわれ教員にとってたいへん幸福なことです。一生懸命努力する学生には、われわれ教員は最大限のサポートをしたいと思っています。

私自身は、スタッフや学生と研究に関するディスカッションする時間が大好きです。予想外の結果とかが出ると、本当に驚きますが、同時に興奮もします。
実験がうまくいかないときも、一緒に悩み考えたいと思っています。それがしたくて大学教員になっている、と言ってもいいくらいです。

 

私も学生のときそうでしたが、研究室に入ると、毎日ほとんど実験のことを考える日々を過ごすことになります。
ひとつの実験結果が出ると、さらに次はどうなんだろうという好奇心が抑えきれなくなって、次々に実験したくなってきます。
将来研究職に就きたい人はもちろんですが、そうでない人も、研究室では全力で研究に取り組むべきです。そのことによって初めて、かけがえのない経験が得られます

研究室は、一生懸命ばりばり研究に取り組んでいる人が尊敬される場所です。
そのような価値観が最も重要だと思っています。
昨日の自分よりも今日の自分が、今日の自分よりも明日の自分が、より高みに行けるように、向上心を持って毎日を過ごしていこうではありませんか。

 

化学実験を行うことができる環境を整えています。できるだけ多くの実験を行うことを推奨しています。実現困難な実験を何回もチャレンジし続けた後に、「化学の神様」は初めて降臨してきます。
卒業までの期間を全力疾走しきったときの感動・充実感を、ぜひ味わってほしいと心から思います。


研究室のセミナー

研究室で定期的に行っているセミナーがあります。毎週火曜日の夕方に「実験報告セミナー」と「文献紹介セミナー」を行っています。
実験報告セミナーでは、各自が行っている研究の実験結果・進捗状況を報告します。またその後で他の人とディスカッションし、今後の研究推進に役立てます。1回のセミナーで2人くらいずつ発表します。
文献紹介セミナーとは、最近発表された有機化学の論文を調べ、それについて紹介するかたちで発表するものです。発表後は質疑応答の時間があります。
セミナーは発表者の訓練だけではなく、聴いている人にとっても最先端の化学を学ぶ絶好の機会です。積極的に質問することを勧めます。4年生でも質問しています。
また、私にとっても勉強になる時間ですので、いつも楽しみにしています。学生の発表を聴いているうちに、だんだんエキサイトしてくることが多いです。



また、土曜日には勉強会があります。有機化学研究に必要な知識や考え方などを、教員とともに学んでいく時間です。

学生が少しずつ化学を学んでいくと、こちらが「おっ」と思うような鋭い考察を言うようになることがあります。私にとっては本当にうれしいときであると同時に、私自身も学ばされることがある瞬間です。

一年に一度、有機化学系教室が合同で行う恒例行事の合同文献紹介セミナーがあります。大学院修士1年と博士2年の学生が発表します。


研究室のマナー

研究室のように何人もの人たちが共同で物事に取り組んでいるところでは、最低限のマナーも必要です。他人と上手にやっていけない人は研究室生活には向きません。
挨拶はとても重要です。「おはよう」「お先に」だけでなく、長時間席を外す時には「○○に行ってます」など、団体生活の基本を身につけてください。普段からきちんとしないと、就活のときに結局ぼろが出ますね。

節目節目で研究室内で懇親会(打ち上げや忘年会など)をしています。私は学生と飲むのが好きなので、いつも楽しみにしています。(学生はどう思っているかわかりませんが。。。)

 

おわりに

私自身は研究が楽しくてしかたありません。この楽しみを学生たちに味わってほしいと強く思っています。
学生時代しかできない、そして大学でしかできない、学術性の高い研究をしてほしいと思います。
 
一緒に研究しませんか!

眞鍋 敬